キーワード:ブロッキング、ヘアメイク
ヘアセットを行う際に重要な手順の1つに、ブロッキングがあります。何となくヘアセットを行っている方の中には、すぐに髪型が崩れてしまったり、思ったような髪型を作ることができないと悩む方もいるでしょう。そのような方でも、ブロッキングのやり方をきちんと理解して使いこなすことができれば、綺麗なヘアセットを作ることができます。そこで今回は、ブロッキングのやり方についてご紹介していきます。
ブロッキングとは?
ブロッキングとは、ヘアセットを行う前に髪を細かく分けて、それぞれを留めることを指します。小分けにした1つ1つのことをブロックと呼び、そのブロックを作るという意味からブロッキングという風に呼ばれるようになりました。ブロッキングを行うのは、ヘアセットの時だけではありません。美容室で髪を切る時に、美容師さんが一時的にピン等で髪をまとめ、カットするという手順を踏んでいることでしょう。そうすることによって、全体のバランスを整えて髪を切ることができるからです。ヘアセットの際にも、この手法を使うことによって、より綺麗に髪をセットすることができます。ブロッキングはヘアセットによってどれくらいに分けるのかということが変わってきます。より丁寧に行うという場合には、前・右サイドの上下・左サイドの上下・トップ・バックの上下と8つに分類していきます。
ブロッキングに使う道具
では、ブロッキングの際にはどのような道具を使って行うのでしょうか?ここからは、ブロッキングに使われる道具についてご紹介していきます。
ヘアセット用コーム
ブロッキングをする際には、どこで髪を分けていくのかを決める必要があります。その時に使われるのは、ヘアセット用のコームです。髪を溶かした後は、テールと言われる持ち手部分を活用して、どこから髪を分けるのかを決めていきます。もちろん指で行ってもいいのですが、コームを使った方が綺麗に分けることができるので、コームを使った方がよいでしょう。
ダッカール
ダッカールとは、髪を留める為のクリップのようなものです。ブロッキングを行った後はその毛を仮止めする必要があります。もちろん結んでもいいのですが、ダッカールで留めた方がスムーズにヘアセットを行うことができます。そのため、いくつか持っておいた方がよいでしょう。
ヘアゴム
ダッカールを使ってうまく髪を留めることができないという場合には、ヘアゴムを使ってもいいでしょう。ただ、この時に強くゴムで結んでしまうと、髪に跡が残ってしまうため、注意が必要です。まずはゴムを使って慣れることによって、より綺麗にブロッキングができるようになるでしょう。
ブロッキングのやり方
ではここからは、基本的なブロッキングのやり方についてご紹介していきます。
後ろの髪を上下に分ける
まずは後ろの髪からブロッキングを行っていきます。まず最初に耳よりも前の髪の毛と、耳よりも後ろの髪の毛を分けます。髪を分けたいスタート地点にコームのテール部分を置き、ゴール地点に指を置きます。スタートからゴールに向かって、頭皮に這わせるようにコームを動かし、髪を分けていきます。できるだけ頭の丸みを意識して、まっすぐに線を引くようにしましょう。ゴール地点までいくと、スライス線を境目に髪を分けます。これを左右の両サイド行ったら、耳の後ろ部分を同じ手順で上手に分けていきます。上下に髪を分けたら、上の部分をダッカールで留めておきましょう。
サイド部分も上下に分ける
次は、両サイドの髪を上下にブロッキングしていきます。同じようにコームのテール部分を使って髪を分け、上の髪はダッカールで留めておきましょう。髪の量が多い方の場合、より細かく分けることによって、アレンジしやすい状態を作ることができます。
ブロッキングの簡単な方法
ではここからは、自分でヘアセットを行う際に簡単に使えるブロッキング方法についてご紹介していきます。より簡単に行いたい方は、ぜひ試してみてくださいね。
巻き下ろし用のブロッキング
巻き下ろしをする時や、ざっくりと巻き髪を行いたいという場合におすすめなブロッキングがこの方法です。まずは耳の上の髪をスライスして、ブロッキングを行います。ブロッキングしたら、上にとった髪をしっかりとブラシでとかしておきましょう。その後、上部の毛束を毛先から指にくるくると巻きつけていきます。しっかりと巻きつけたら、手首を返しながら上に向かってねじりあげます。くるくると指に巻きつけたことによって、毛束の輪ができるので、そこの下側にダッカールをはさんで留めます。このようにすると、上と下の髪を分けることができます。ざっくりと巻き髪をしたいという場合には、このようなブロッキングがお手軽でしょう。
ハーフアップのブロッキング
ハーフアップのブロッキングを行う際には、先ほどの巻き下ろしの時よりも細かくブロッキングをすることができます。ハーフアップの場合、トップと左右サイドの3つのブロックに分けていきます。トップを分ける時には、耳よりも高い位置の髪をとるようにしましょう。この時に後ろの髪はそのまま垂らしておくようにしましょう。その後、耳よりも前の髪を左右どちらもブロッキングしていきます。それでブロッキング自体は完了です。より簡単にハーフアップをしたいのであれば、トップ・左・右の順に毛束を重ねていき、ピンで留めるといいでしょう。最後に飾りをつければ、忙しい日でも簡単におしゃれなハーフアップを作ることができます。
まとめ
いかがでしたか?ブロッキングを行わずにヘアセットを行っていたという方もいるでしょう。しかし、ブロッキングをきちんと行ってからヘアメイクをすることによって、より綺麗な髪型を作ることができます。どのヘアセットを行う際にも重要な手順となりますので、やり方をきちんと覚えておく必要があるでしょう。ブロッキングを行う材料はとても少ないので、誰でも簡単に行うことができます。ぜひ今後ヘアセットを行う時には、ブロッキングを試してみてくださいね。